夏のレジャーといえば海水浴です。子供のころは家族や親戚、友達と海水浴に行くことが本当に楽しみでした。電車の中から海が見えた瞬間のわくわく感は今でもおぼえています。岩場にいるかにを捕まえたり、夜になると花火をしたり・・・夏の良い思い出になります。
シーズンになると、海水浴場には小さな子供からお年寄りの方まで、たくさんの人がおし寄せます。テレビ中継などを見ていると、ビーチパラソルの下で寝転んでいる映像なども時々みかけます。同じ場所にいるのにもかかわらず、人それぞれの楽しみ方ができるということが、海水浴が老若男女に愛されている理由のひとつかもしれません。
子供たちにとっては、夏休みの思い出を飾る最大のイベントになり、夏休みの宿題の定番の絵日記には、海の青い色が溢れたイラストが花をそえてくれます。赤ちゃんを連れた家族にとっては、かわいいわが子(もしくは孫)に初めて海を経験させる記念に胸をあつくすることでしょう。
若い人たちなどは、はじめて自分たちだけで計画した友達同士での旅行になる人もたくさんいると思います。旅行雑誌の「じゃらん」を広げて、宿を探したり、あれこれ企画して持ち物の分担を友達同士で相談したりすることは、足を運ぶ前から海水浴気分を盛り上げてくれます。
学生さんのなかには自分たちが遊ぶのではなく、ホテルや民宿、旅館などでリゾートバイトを経験する人も多くいます。私の友人は、大学4年間、毎年海水浴場に隣接したキャンプ場でアルバイトをしていました。彼女が言うには、毎年、同じ海、同じ季節に同じ仲間が集まってくるというのがまた楽しいのだそうです。
私はどちらかというと、インドアな人間なので、「夏の暑い日には、冷房のかかった快適な部屋でじっとしていればいいものを、どうしてわざわざもっと暑いところに行かなきゃいけないの?」などと、ついぶつぶつ言ってしまいますが、実際に海水浴場に足を運んで海を目の当たりにするとそんな憂鬱な気持も吹っ飛んでしまいます。
広い海、照りつける強い日差し。キラキラ輝く海面。遠くに見える地平線。そんな雄大な自然の姿はもちろんですが、そこに集うたくさんの人の「季節を楽しむ」という様々なエネルギーが海水浴場には溢れており、その力が知らず知らずのうちにため込んでいるストレスを発散させてくれるのかもしれませんね。